デジタル終活とは？今すぐ取り掛かれる基本の進め方

デジタル終活：大切な思い出とプライバシーを守る準備

近年、デジタル機器の普及により、私たちは膨大な量のデータをオンライン上に保存しています。写真、動画、メール、SNSアカウントなど、死後に家族にどのように扱ってほしいのか、明確な指示がないまま放置してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。

そこで、今回はデジタル終活についてご紹介します。デジタル終活とは、自分が亡くなった後に、残されたデジタルデータをどのように扱うか事前に整理しておくことです。

デジタル終活は、以下の理由から重要です。

家族の負担軽減

亡くなった人のデジタルデータにアクセスできない場合、家族は必要な情報を見つけ出すのに苦労します。パスワードやアカウント情報などを整理しておけば、家族の負担を大きく軽減できます。

個人情報の保護

デジタルデータには、個人情報やパスワードなどが含まれていることがあります。これらの情報が漏洩すると、悪用される可能性があります。

大切なデータの保存

大切な思い出の写真や動画などが、データの破損や機器の故障によって失われる可能性があります。バックアップを取っておけば、万が一の場合でもデータを復元できます。

トラブルの防止

誰がどのようなデータにアクセスできるのか、事前に決めておくことで、家族間のトラブルを防ぐことができます。

デジタル終活を始めるには、以下のステップを参考にしてください。

1. デジタル遺品の棚卸し

まず、自分がどのようなデジタル遺品を持っているのかを把握する必要があります。パソコン、スマートフォン、タブレット、クラウドサービスなど、所有しているすべての機器を調べ、そこにどのようなデータが保存されているのかリストアップしましょう。

2. データの整理

必要なデータと不要なデータを分け、不要なデータは削除します。必要なデータは、バックアップを取っておきましょう。

3. アカウントの整理

利用していないアカウントは解約しましょう。必要なアカウントは、パスワードを管理しやすいようにしておきます。

4. 遺族への指示

パスワードやアカウント情報などを、どのように扱ってほしいのか、遺族にわかるよう指示しておきましょう。リストを作成し、信頼できる人に共有しておいてもいいと思います。

デジタル終活を始めるには、以下のツールが役立ちます。

デジタル遺品リスト

デジタル遺品リストは、自分が所有しているデジタル遺品をリストアップするためのツールです。インターネット上で無料でダウンロードできるものがあります。

パスワード管理ツール

パスワード管理ツールは、複数のパスワードを安全に管理するためのツールです。

クラウドサービス

クラウドサービスを利用すれば、データを安全にバックアップすることができます。

デジタル終活は、大切な思い出とプライバシーを守るために重要です。早めに準備を始めて、安心して終活を進めましょう。